この度は当店のホームページにアクセスいただき誠にありがとうございます。
進学や就職・退職の時期にはそれに伴って他種多様な重要書類を受け取ります。
そのような大切な文書の保管にはやはり桐箱が必要になります。
だから桐文庫箱が定番の贈り物として喜ばれているのです。
僭越ですが私から後悔しない「本物の桐箱」を選ぶ方法をお伝えいたします。
少し長くなりますが、きっとお役立つ情報だと自負しておりますので
最後までお読みいただけたら幸いです。
お買いものカートは一番下にございます。
店主敬白
お客様へご報告 当店は値上げはいたしません!
このところの円安による輸入品価格の上昇で、輸入産の桐材を取り扱う業者には
商品価格を値上げしているところが増えてきましたが当店は国産材のみの取り扱い。
値上げはいたしません!
実際のところ、電気代や燃料代・運搬費が値上げしているので厳しい所ですが、
経費削減や企業努力で商品価格を現状のまま維持いたします。
どうぞ、ご安心してお買いものいただけたら幸いです。
●「本物の桐箱」とは?
桐箱は現在いろいろな場所で販売されています。
デパートや家具センター、テレビや雑誌の通信販売、さらにインターネットショッピングなどなど。
しかしながら我々プロの目から見るとそれらの中には残念ながらニセモノが存在しているのが事実です。
少し厳しい言い方をすればこれらのものは桐箱モドキです。
一般のお客様にはどれが本物でどれがニセモノが見極める方法がありません。
「桐箱ならどれでも同じ!」とか「安いほうがいいよ!」とニセモノを購入後、大切なあなたの文書や先祖から受け継いだ書類が虫に食われたり、縮んだり、変色したり・・・などのいろいろな問題が発生し後悔されている方々がたくさんいらっしゃるのが悲しい現実です。.
そのようなお客様から頻繁にお電話やメールで相談をお受けします。購入した桐箱について販売した業者さんに問い合わせても充分な対応をしてくれないと。
私も専門業者としてこのようなことを見過ごすことができないと考えました。
これからのお話はあくまでも私見ですが、本物の桐たんすを見極めるための方法を自身の経験と実践からご説明いたします。
そもそも「本物の桐箱」とは何なのか? 条件はふたつあります。
「本物の桐材」と使って「本物の技術」で作られた桐衣装箱です。
それでは「本物の桐材」とは何か? それは国産の日本桐を天然の方法であく抜き・乾燥させた桐材です。
もうひとつ「本物の技術」とは何か? それは宮大工の伝統的な技術を継承し永年の実績を積んだ熟練の職人の技術です。
●なぜ国産の日本桐が良いのか?
「桐」といってもいろいろな種類があります。
日本桐・中国桐・台湾ウスバ桐・・・・等々それぞれ材質が違います。
また産地によっても材質に違いが出てきます。
桐も植物なので育つ環境の大きく影響を受けます。
主なものに「気温」「土壌」「水」そして「日光」の4条件があります。
様々な種類に中で日本桐が最も成長が遅いので年輪が細かく、また上記の生育環境は最も日本国内が恵まれているのです。
特に日本国内でも東北地方が良質な桐材の育つ土地として有名です。
伐採された桐丸太(秋田県)
トラックで当店の置き場へ搬入
更にその桐材を長い期間自然にあく抜き、乾燥させることが大切なのです。
製材され板になる
天然の雨風でアク抜き・乾燥
中国や東南アジア・南米からの輸入材は成長が早すぎて木目が荒く、表面もバサバサしていて桐本来のシルクのような光沢はでません。
しかもあく抜きや乾燥に漂白剤や防腐剤を使っていることや人工乾燥器で短時間で行っているので後になっていろいろと悪影響が出てきます。
これがニセモノなのです。
●なぜ伝統の技術が大切なのか?
木工にはいろいろな技術があります。
「曲げ物」「挽き物」」「刳り物」など、お椀やお盆、菓子器など皆様の身近にある生活道具にもそれらの技術で作られたものがたくさん日常的に使われています。
そしてもうひとつ「指し物」という技術があります。
これは板と板を組む技術。桐箱は大きく分けてこの「指し物」です。
これらの技術はいつ?どこから?なぜ?この地に伝わったのか?
それは徳川家康の江戸開府により、多くの職人が京都・大阪方面から連れてこられました。
その中には日光東照宮の造営に携わった宮大工達もいたのです。
彼らの中には完成後も帰郷せず関東に住みつき、その技術を伝えた人達がいます。彼らはこの地に自生していた桐を使い、その当時富裕層の生活必需品であった「桐たんす」を作り始めたのです。
桐の柔らかくて優しい性質を熟知する彼らは無理やり金釘を打つのでなく、高い技術で桐板と桐板をストレスなく組み合わせたんすを作ったのです。
この宮大工の高い技術を引き継ぎ、何度も何度も仕事で実践して熟練した職人が作ったものこそ「本物の桐箱」なのです。
かんな屑を見れば技術がわかります
●なぜ衣類・書類の収納に桐箱が良いのか?
桐箱の特徴として「機密性」があります。
テレビのコメディ番組で桐たんすの引き出しを閉めたら別の引き出しが飛び出してきて顔を打つというギャグを見ますが、それは桐たんすの引き出しの「機密性」が高いため空気が逃げ場を探して別の引き出しから抜けるからです。当然これには「指し物」の高い技術をものがたるものです。
このことにより桐箱の内部は外部から遮断され湿度や気温など環境の変化から内部の収納物を守るのです。
また桐は多孔質な木材です。多孔質とは内部にたくさんの空気の層を含むということです。
これは発砲スチロールと同じ原理。
空気の層は水分や温度の変化を伝えづらいのです。
たくさんの空気の層です
もうひとつ「防虫性」があります。
桐材は時間が経つとしだいに茶色くなってきます。
これは桐の内部のタンニンが表面に染み出てきていることなのです。
そして虫はこのタンニンを嫌うのです。そのため桐箱には虫が寄り付かないのです。
更に桐箱には「抗酸化作用」という特徴があります。
前述したタンニンの成分は弱アルカリ性。緑茶のタンニンと同じです。
そして収納するもの、文書の墨・着物はシルクで弱酸性。
弱アルカリ性の桐箱の中に弱酸性のものを入れると中和され酸化が進まない。つまり劣化しないのです。
そしてこの効果は他の動物性タンパク質でできたもの、ウールやカシミヤ・毛皮やレザーなどでできた衣類にも同様に働きます。
桐が古くから高級素材である動物性タンパク質の素材の収納に使われてきたことはこのような科学的な理由があるのです。
そしてこのことを昔の人は経験から知っていたのです。
但しこれは桐材に防腐剤や漂白剤が使用されていないことが条件です。
もしこのような薬剤が使われていたら桐材自体が酸化して全く桐箱としての機能を果たせなくなるのです。
大切なあなたの文書やお着物を傷めてしまいます。
これはとっても重要なことです。
だから「本物の桐箱」の意義があります。
●桐箱の購入で一番大切なこと。
以上ご説明してきたように桐箱には本物とニセモノがあり、必ず本物の桐箱を買わなければ後悔します。
それではどうしたら本物の桐箱と巡り合えるのか?
それは販売している人間をしっかりと見極めることです。
その人が人間として本物かどうか?です。
ネットで調べたりお友達からの紹介でも良いでしょう。
そして直接、その桐箱を見て、製造・販売している人の説明をしっかりと受けることです。
私が上記したことをキチンと説明できる業者であれば大丈夫でしょう。
その業者の営業経歴も大切です。
長い営業実績は信用の証です。
昭和25年集合写真
それでは当店の桐箱をご案内いたします。
サイズ:内側 長さ32cm 巾22cm 深さ7cm
桐は古代から文書の保管に使用されてきました。紙や墨を乾燥、湿気、酸化から守るからです。古文書や掛け軸など桐箱の中でその文字や絵画が時代を超えてきました。
あなたのお宅の大切な文書も是非桐箱で保管して下さい。
一万円以上のお買い上げで送料無料!
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